オーストリア、ウィーンでレコーディングされた作品。
死にまつわるヨーロッパの歌が主に収録。
世の中に対する倦怠感が漂うbarbaraの「月に向かう馬」、
「ナントの雨(何処かへ行ったきりの父親が危篤と知り
その街へと向かうが…という歌)」、「死にあこがれて」、
娘の葬式を出すために娼婦になる女の歌「名前も知らないあの人へ」、
春まで帰らなければ麦の種を蒔くとき僕の骨だと思って蒔いてくれと
願う男の「今日は帰れない」などなど。
何処かで聞いた話ですが、死を克明に描くことで生を浮き立たせるという
ことの意味が分かった気がしました。
ちなみに、亡くなった船乗りを想うようなファド「難船」、「暗いはしけ」は
ちあきなおみさんの2007年3月21日に発売される待夢というアルバムで
それぞれ「霧笛」、「始発…まで」として歌われていますが、歌詞が全く違っています。
原曲が収録されているアマリア・ロドリゲスのベスト盤と共に
聞き比べてみては。